12月になると年賀状を作る。
お気に入りのマンガを素材にしてつくるのがダテ家の年賀状だ。
フォトショ(photoshop)とイラレ(illustrator)を使うのは毎年この時期だけなので、備忘録的な意味も込めて作り方を載せようと思う。
今年は素材にシュガシュガルーンをチョイス。安野モヨ子は好きな作家なのだ。&1コマだけジョジョの奇妙な冒険を使わせていただく。
まず使えそうな絵があれば付箋をひたすら貼っていく。
使えそうな絵を選定する基準
・絵ヅラとして面白い
・インパクトがある
・勘
この段階では、どういう年賀状にするかまったく決まっていない。
なんとなく、こういうふうにしようかなー と考えていたりはするのだが細部まで固めているわけではない。
作りながら考える。考えながら作る。
付箋を貼り終えたら、ひたするスキャナーで取り込み。
単行本を開いて取り込みするので、大事な本を痛めないよう気を使う。
800dpiで設定。
実は当初400dpiで取り込んで作成していたのだが、安野モヨ子の絵はペンの線が細く、印刷するとかすれてしまうことを発見。作業工程は随分進んでいたところで、ちょっと悩んだが、結局800dpiでスキャナー取り込みし直し。またコントラストをいじることでなんとかキレイな線になる。
取り込み終えたら、photoshopで作業。消しゴム&ペイントツールでセリフの字を消す。
また人物絵を背景から切り出したり、ゴミをキレイにしたりする。
細かい作業なのだが仕上がり具合に影響するので手を抜けない。
素材の調整が終わったら、ハガキのサイズに設定したカンバスに放り投げ、試行錯誤しながら並べ変えていく。この段階でストーリーがほぼ決まる。
最終的な形が定まったら、ここでも一つ一つ素材の形をコマ内に収まるよう整える。
コントラストをいじって黒味の濃さを統一したり、枠線を引いたりもする。
またポルナレフの吹き出しが小さかったので、吹き出し単体で切り抜き大きくさせた。
これでほぼ完成。
その前に、とりあえずこの段階でハガキに印刷して仕上がり具合をチェックする。
キレイにハガキに収まっているか。黒味の濃さに偏りがないかチェックするのだ。
またコマや人物の大きさも必要であれば仕上がり具合をみながら調整する。
今回1コマめの女の子(ショコラ)のサイズをやや大きくした。わざと足を下のコマにはみ出させマンガチックな雰囲気を高める。
これで一応フォトショでの作業は完了。セリフを入れるのはillustratorで作業する。
イラレを起動し、フォトショのプロジェクトファイルを読み込み。
ひとつひとつセリフを考えながら、字をポチポチ打っていく。
書体は丸みのあるものを使用。なんとなく少女漫画的かな、と思って。
なるべく字数が多くならないよう気をつける。字数が多くなると吹き出しの中に納まらないし、読む側も疲れるので、結構悩みどころ。
完成。印刷にはpdfにしてから。
さて来年の年賀状は何にしようか。
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