今年これまで買ったマンガの感想です。
●ひらひら 国芳一門浮世譚
岡田屋鉄蔵著。江戸時代の絵師の物語。
実在の絵師「歌川国芳」に弟子入りした「歌川芳伝」(架空の人物)が主人公のおはなし。
国芳といえば↓の絵を描いた人といえばわかり易いか。
まあ、人情のお話なんですけども。
師匠、兄弟子、芸妓の助けや支えがあってトラウマを克服し絵師として一人前になっていく物語。
一巻だけで完結なのがもったいないと思わせてくれる出来。絵、人物造形、物語とも完成度は高い。
劇中の男のふんどし姿がやけに色っぽいなあ、と思いましたが作者はBL(ボーイズラブ)系の出身なんですね。なるほど。
本作品は中年オヤジのフンドシの色っぽさを教えてくれた一品でもある。
●ヴィンランド・サガ 第11巻
幸村誠著。帯のアオリにもあるようにかつて主従の関係にあった主人公トルフィンとクヌートの人生がいよいよ交錯する。
奴隷生活の中で人として再生したトルフィン、一方クヌート王は万民の幸せのためといいつつも、その王道は暗殺と謀略に塗れてしまっている。
次巻の展開がいよいよ見放せませんね、これは。
今個人的に最も続きが気になるマンガだ。
●ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 第16巻、第17巻
正直ワケがわかりません。
ラスト、宇宙が一周してもとの位置に戻りました。
何が起きているのかわからないが、なんだかすごいラストだった。
こんなブットんだラストは初めてだ。
アナスイは最初危ないヤツだと思っていたら、最後はすげえカッコイイやつになっていたなあ。
●進撃の巨人 第7巻
はずれ。もう買わない。多分。
巨人がただの人型決戦兵器に成り下がっている。
戦闘シーンが大半で肝心のドラマ部分はほとんど進んでいない。
アクション描写は決してうまい作者ではないのに。これでは・・・。
このマンガは絶望的な状況に抗うサマが面白かったのにあ。残念。
マガジン編集部の脳ナシどもめ。世間様に詫びしやがれ。
●べっちんとまんだら
松本次郎著。
杉並区の河川敷で死人と戦う女子高生の物語。
かなりイカレてる、このマンガ。ははは。
読み終えて、この作者の女子高生好きにはブレがないんだなあ、と感じた。
一枚絵で読み手をズキリとさせるテクを持っている。
いいなあ、このセンス。