たまってしまったので書かねば。
●女子攻兵 第7巻
松本次郎作
この7巻で完結。
結局面白くないわ、このマンガ。
松本次郎は出だしの掴みは良いのに、物語が進行すると鬱展開に一直線だな。
伏線の回収を投げ出しての終了。預言者とは何だったのか。
買って損した。クソが。
●ワールドトリガー 第13巻、14巻
葦原大介作
一方、こちらは作品づくりに作者の誠実感があふれ出てる。
少年漫画では主役がパワーアップするシークエンスがありますが、この漫画も少年漫画であるのでそういったシーンが登場します。
強くなりたいから技を教えてくれと仲間に言う主人公、だがしかしその仲間は「人に教えを乞うときはそれなりの礼儀がある」と言い放ち、主人公に頭を下げさせる。
「親切にされることに慣れ切っちゃったの?」
というセリフはなかなか心に深く刺さります。
作者がいうシビアな現実を描くという意味はこういうことにも現れている・・・!!
礼儀って大事だよね。
と思う14巻でした。
●波よ聞いてくれ 第1巻
沙村広明作
これまで作者の作品としては「首がとぶ」「血が噴き出る」「縛る」とか
エログロアクションが主流のはずだったんだけど。
それがラジオ局を舞台にした作品ですよ。
ラジオを漫画の題材として扱うのは微妙なんじゃないかと思いますよ、普通は。
今時ラジオを聴いてる人なんて決して多いわけじゃないのに、なのになぜ漫画でラジオを。
久々に首が飛んだり血が噴き出さない漫画を描くんだなあと思って買ってみたら、これが意外にも面白かった。
作者の力量の懐の深さを知った作品でした。
●アンゴルモア元寇合戦記 第1巻~4巻
たかぎ七彦作
対馬で元寇と戦う落ちぶれた御家人が主役のお話し。
元寇を主題にした漫画ってなかなか無いなあと思って買いました。
対馬は日本侵攻の中継地として狙われ、史実では約7日この島では戦いがあったとされてます。
この7日をどう漫画として表現するのか。しかも残された資料はそう多くはない。
結構難しい題材だと思いますけど、これに正面から向き合う作者はなかなか野望味にあふれてると思います。
お話としては圧倒的な多勢に知略を駆使して立ち向かう主人公。
うーん、いいね。この多勢に立ち向かうってのが熱い。
この漫画は作者の技巧が拙いところがところどころありますが、細かいところは気にさせない筆圧と王道的熱い展開が魅力です。
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